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識字率


ネパールって、みんな気さくだし、優しいし、 おもてなしの心で溢れた、とってもステキな国。 その反面、国の発展が遅れているのも事実。 具体的な数字で見た方がわかりやすいと思いますので、 ひとつ例を挙げます。 識字率。Literacy rateといいます。 文字の読み書きができるか、ということです。 UNICEF(2016)調べでは、 男の子(15歳から24歳)は90% 女の子(15歳から24歳)は80% 何かに気づきませんか? 男の子と女の子に10%の開きがあるのです。 この10%の違いは、まさに、 男の子と女の子の教育を受けることのできるチャンスの差なんです。 とっても気が強い女の子が多い国ではありながら、 やはり全体で見ると、男の子が優先される風潮が根強く残っています。 「女の子が教育なんて受けて何になるというのか。 学校へやるより、家計を支える稼ぎ手になってもらった方がいい。 男の子は学校へ行って、たくさん勉強しなさい。 女の子は所詮、家のことをするだけだ。」 そんな考えが人々の生活の中にあるのです。 もちろん、今では多くの都市で女の子も学校へ行っています。 だけど、少し田舎になると、大量のお茶の葉をかついで 家の手伝いをしている女の子が山ほどいます。 土木作業をしている小さな男の子たちも見かけますが、 この数字が表しているように、女の子の方が教育を受けるチャンスが10%も少ないのです。 そして、その文字のわからない女の子たちが、 わけのわからない紙にサインをさせられたりして、 誘拐されて売られるケースが多発しています。

特に2015年にネパールで大地震が発生して、国が混乱状態にあった時には、

被災地の女の子がたくさん誘拐され、性産業に従事させられるというケースも多く発生しました。 識字率が低く、男女に差が見受けられるということは、 そんな問題も山積みであるということ。 逆に、識字率が高く、男女間に差がないということは、 男女が平等に教育を受けられ、 問題も減るということ。 教育って、その国を発展させる大きなインフラなんです。 目に見える結果が出るのは、何十年も後かもしれないけれど、 教育を支援することは、その国の未来を創り出すということなのです。


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